戦争系の本で何か面白そうな本ないかな?
ってKindleで調べてたらふとこんな本を発見し思わず借りちゃいましたよ。
今回紹介するのは江利川 春雄著の「英語と日本軍 知られざる外国語教育史」。
軍のエリートはいかに「敵国語」を学んだのか?
陸海軍の学校では敗戦後まで英語教育が行なわれていた。
目的はなんだったのか。どんな教科書や参考書が使われていたのか。
幕末に始まった外国語教育は近代陸海軍創設からアジア・太平洋戦争に至るまで、皮肉にも日本の帝国主義の歩みを下支えしてきた。
英語教育史研究の第一人者が、当時の生徒が使用した教科書や残された手記の分析、生存者への取材から、知られざる教育の実態に迫るとともに、それらが戦後に遺したものを明らかにする。
幕末から太平洋戦争終結後までの日本軍と外国語の関係を綴ったこの本。
著者が大学の先生ということもあって少々固めな内容なんだけど、軍の幹部候補生はどのような外国語を学んできたのかを時系列で綴っているこの本。
外国語っていても英語なんでしょ?
なんてこの本読むまでは思ってたんだけど、実は英語よりもドイツ語やロシア語を重視された時代もあったようでして、
特に1930年代にはドイツ語を学び留学したドイツ語班の軍幹部が多かった為、ヒトラー崇拝し太平洋戦争への流れとなったんだとか。
(東条英機なんかがそうですよね)
また戦争末期に日本に無条件降伏を勧告したポツダム宣言に対し日本が発表した声明の中で「黙殺」という単語をreject(拒否)と英訳されたことによって原爆が投下されたとか、単語一つで大きな悲劇が起きたとか心がぐっとくる内容でした。
まぁあまり書いてしまうとネタバレになってしまうのでもう書きませんが、外国語教育という観点から見る日本軍の歴史、
面白い視点で書かれているので興味ある方は是非、チェックしてみて下さい。
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